【2018 ミス日本酒 第13回 ナデシコプログラム①】
【2018 ミス日本酒 第13回 ナデシコプログラム①】
みなさま、こんばんは。2018 ミス日本酒 茨城代表 宮内 菜奈子です。春の嵐が過ぎ去ったと思ったら、冬の寒さが戻って身を震わせる1日でしたね。いかがお過ごしでしょうか。さて、3/3、桃の節句の日のナデシコプログラムについて、二部に分けてご報告させていただきます。
2018年3月3日(土)
第13回のナデシコプログラムでは、白鶴 銀座天空農園様を見学させていただき、都会のただ中のビルの屋上での稲作についてお話を伺いました。また、第12代酒サムライとして活動する傍ら、プロボクサー、モデル、一級建築士、焼肉店のシェフとして幅広く活躍されている森田隼人様に、命について、そして日本酒のPRの仕方についてご講義いただきました。
【白鶴銀座天空農園様 見学】
白鶴酒造様は、兵庫県東灘で、300年近く酒造会社を営んでいる酒蔵です。銀座天空農園様は、銀座のビルの屋上で、稲作をしていらっしゃいます。「白鶴銀座スタイル(HAKUTSURU GINZA STYLE)」は、日本酒のあるライフスタイルを銀座から発信することを目的としてつくられたセミナー施設です。
屋上の「白鶴銀座天空農園」では、日本酒文化の情報発信を目的として、ビルの屋上につくられた農園で、白鶴酒造様が自社開発された「白鶴錦」を栽培されています。現在は、米作りの時期ではなく休耕田となっているので、越前水仙など、各地方の農作物を育て、銀座からその魅力を発信していらっしゃいます。
将来、国際宇宙ステーションでの栽培を目標としている、大阪府立大学開発の「小僧の栖(すみか)」も栽培されており、時代の最先端も走っていらっしゃいます。
小田農園長のご案内により、実際に天空農園を拝見し、その緑豊かさに大変驚きました。ビルの屋上に薄く敷かれた土の上に、なんと高さ5mはありそうな木が立っているではありませんか。
地にしっかりと根を張り、風にそよぐ木を見て、その生命力の強さを感じました。桜の木や、稲を育てる水田もつくられており、「この屋上を、里山にしたい」という小田農園長の言葉に大変納得しました。
天空農園は、約110㎡の広さで、稲はもみの状態で約50kg収穫できます。ここまで至るには並々ならぬ苦労があったそうです。夜のネオンの影響はないのか。水田の水温はどう調節するのか。天空農園での稲の栽培というかつてない試みのために、小田農園長は情報収集を重ねたそうですが、やはり十分な情報は手に入りませんでした。
小田農園長は、昼夜天空農園を見回り、常に稲にとって良いことを考え続けました。特に前例がないことに取り組むときは、自分の頭を頼る。きちんと考える。ダメなときは人を頼れるコミュニケーション力も成長には必須だが、真の成長は自分で考えたことを実行に移していくという過程で得られると、小田農園長は力強くおっしゃっており、これから生きる指針を与えられたような気がしました。
天空農園で収穫した「白鶴錦」で醸した「白鶴 銀座 天空農園の酒」は、限定30本で販売されています。小田農園長の魂のつまったこのお酒を、いつか飲んでみたいです。白鶴酒造様、小田農園長様、ありがとうございました。
2018 ミス日本酒 茨城代表
宮内 菜奈子